博物館において「動かない」「触れない」「分かりにくい」展示はこどもたちが興味を持ちにくい。こどもたちに興味を持ってもらうためには,見た目だけでなく歴史的内容も重要である。 このような展示の代表例として地層断面展示がある。地層断面展示の見た目は土と石だけだが時には数百年分の物語を秘めている。しかし、時間や空間のスケールから本来観察できず観察が非常に複雑で困難である。本研究では、中世と氷河期、二つの地層剥ぎ取り展示を事例として、こどもたちが楽しく主体的かつ対話的に学べるような新しい未来の博物館学習体験をデザインする。
「メモリアム」とは、2人でジェスチャー操作で記憶を照らして地層を学ぶ協同探索ARゲームである。表面的にはわかりにくい過去の様子を示す痕跡を地層が持つ「記憶」とし、学習者は興味を持った箇所に対してタブレット端末から照射されるARサーチライトで記憶の影を照らすことで「記憶」を探し出すことができる。パートナーと一緒に記憶を照らし、表示されるクイズにジェスチャー操作を用いて協力して答え正解することで記憶の姿を見ることができる。体を動かして記憶を探し出し、2人で意見交換をする行為を通じて、地層展示学習をより楽しく主体的かつ対話的な体験にする。
博物館において「動かない」「触れない」「分かりにくい」展示はこどもたちが興味を持ちにくい。こどもたちに興味を持ってもらうためには,見た目だけでなく歴史的内容も重要である。 このような展示の代表例として地層断面展示がある。地層断面展示の見た目は土と石だけだが時には数百年分の物語を秘めている。しかし、時間や空間のスケールから本来観察できず観察が非常に複雑で困難である。本研究では、中世と氷河期、二つの地層剥ぎ取り展示を事例として、こどもたちが楽しく主体的かつ対話的に学べるような新しい未来の博物館学習体験をデザインする。
「メモリアム」とは、2人でジェスチャー操作で記憶を照らして地層を学ぶ、協同探索ARゲームである。表面的にはわかりにくい過去の様子を示す痕跡を地層が持つ「記憶」とし、学習者は興味を持った箇所に対してタブレット端末から照射されるARサーチライトで記憶の影を照らすことで「記憶」を探し出すことができる。パートナーと一緒に記憶を照らし、表示されるクイズにジェスチャー操作を用いて協力して答え正解することで記憶の姿を見ることができる。体を動かして記憶を探し出し、2人で意見交換をする行為を通じて、地層展示学習をより楽しく主体的かつ対話的な体験にする。